逆子での自然分娩を経験して(心海ちゃんママより)
本来は助産院での自然分娩を予定していました。
けれどお腹の赤ちゃん心海(ここみ)ちゃんはずっと逆子のまま…。
助産院では「逆子=大病院で帝王切開」という決まりがあることを知り8ヶ月目から毎日逆子体操を続け鍼灸師でもあるパパにほぼ毎日治療してもらいました。「ぎりぎりでグルンと回るよ」という周囲の希望の声を信じていましたが最後まで心海ちゃんの姿勢は変わらず…。そんな中助産院の先生から「逆子でも自然分娩に対応してくれる病院がある」と教えていただき出会えたのが阪南中央病院さんでした。35週というぎりぎりの時期にも関わらず快く初診を引き受けてくださりそこで出逢えたのが心海ちゃんとわたしの恩人であるK先生です。K先生は外回転術という選択肢や逆子の自然分娩の可能性について丁寧に説明してくださり、リスクについてもきちんと話してくださりました。初めての体験に不安もありましたが先生の穏やかで誠実なお人柄と豊富な経験からにじみ出る安心感が私たち家族の背中を優しく押してくれました。
祖母との電話で「昔は産婆さんがグルンと回してくれたのよ」という言葉にも励まされ「やって後悔するよりやらずに後悔はしたくない」と外回転術に挑戦することを決意。それでも心海ちゃんは逆子のままでしたが単殿位という安定した姿勢だったため自然分娩にも十分に挑戦できると説明を受け、最終的には「もしもの場合は帝王切開に切り替える」という安心のもと逆子のまま自然出産に挑むことになりました。
そして迎えた出産当日。多くの医師や助産師・看護師さんの皆様に見守られながら心海ちゃんは無事に誕生してくれました。まるで命を迎えるお祭りのような感動的で温かなお産となりました。今では逆子とわかると帝王切開一択が一般的にもなっていると聞きます。でも阪南中央病院さんのように信頼できる医師と助産師さんや看護師さん、整った環境があれば逆子でも自然分娩という選択肢があるということを私と心海ちゃんの経験を通してぜひ多くの方に知っていただけたらと思います。
そしてどんなお産の形であれ出産は本当に尊く感動的な出来事。改めてすべてのお母さん達への感謝の気持ちがいっぱいです。このような貴重な経験をさせていただき心から感謝しています。本当にありがとうございました。